家づくりの打合せでは、個室の話がよく出てきます。
個室は、プライバシーを尊重してつくるべきか。
ぼくたちは、個室は必要だと感じながらも、無理につくる必要はないと考えています。
建築費が高騰している今、建物の面積はそのまま家計の負担につながります。
さらに、家族構成は時間とともに変わっていきます。
最終的には、夫婦二人になる可能性が高い。
今は「個室が4部屋ほしい」と思っていても、よくよく考えると、「10年後は2部屋でいいよね」
という話は、実際によくあります。
その個室の広さについても、打合せではよく議論になります。
「4畳半はほしいですよね…」そんな会話もよく出てきます。
入政建築としての「個室の考え方」がおぼろげながら見えてきている気がするので、
今日はその話を書いてみようと思います。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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子ども部屋は、何部屋必要でしょうか?
家づくりの打合せで、よく出てくる話があります。
「子ども部屋は、何部屋必要ですか?」
子どもが2人いれば2部屋。3人いれば3部屋。
そうやって考えていくと、家はどんどん大きくなっていきます。
でも、少し立ち止まって考えてみたいのです。
子どもたちは、あと何年、家に住むでしょうか。
高校、大学、就職。いずれ、巣立っていきます。
さらに、兄弟に年の差があれば、部屋の数=子どもの数でなくてもいい場合もある。
そう考えると、子ども部屋を基準に、家の大きさを決めるのは、少し違う気もします。

個室は必要。でも広くなくていい。
入政建築では、こう考えています。個室は必要。でも、広くなくていい。
家族で暮らしていても、一人になれる場所は大切です。
思春期の子どもにとっても、大人にとっても、プライバシーは尊重されるべきもの。
ただ、個室はそれほど広くなくてもいいと思っています。
例えば子ども部屋なら、4畳くらいあれば十分。
ベッドと机が置けて、落ち着いて過ごせる空間。少し収納があれば、それで個室としては成立します。
そのかわり、LDKなどの共有空間を気持ちよくつくることを大切にしたいと思っています。

「aisuの家」の個室の考え方
「aisuの家」では、実は、最初から個室を多くつくらない設計になっています。
設定されている個室は、基本的に寝室のみ。
子ども部屋をあらかじめ、いくつもつくることはしていません。
なぜなら、家族によって必要な個室の数は違うからです。
子どもが1人の家族もいれば、3人いる家族もいます。
今は子どもが小さくても、将来は使い方が変わることもあります。
だから、余分な部屋をつくるよりも、フリースペースとして使える場所を用意しておいたほうが、
暮らしに柔軟に対応できることが多いのです。
必要であれば個室にする。必要がなければ共有スペースとして使う。
そんな考え方です。
逆に言うと、aisuの家はどんな家族でも暮らせる家として考えています。
家族の形に合わせて、使い方が変わっていく家です。


家は、夫婦二人の時間の方が長い
子どもたちは、いつか家を出ていきます。
10年、15年と経てば、家の使い方は大きく変わります。
そのときに、誰も使わない部屋がたくさんある家より、気持ちよく過ごせるリビングがある家のほうが、暮らしは豊かだと思うのです。
実際に打合せでも、「夫婦二人になったときの暮らし」を想像してもらうと、LDKを広くしたいという方が多いです。
だから入政建築では、個室はコンパクトに。共有空間はゆったり。
例えば4人家族なら、30坪くらいでも十分暮らせると考えています。

家族が楽しめる場所を、大きく豊かにしたい。

天井の高さを利用して、上部にベットを造作した例。

共有スペースに、本棚などの収納がある例。

小さくても、豊かに暮らす
家を大きくすることは、それほど難しいことではありません。
でも、豊かな暮らしは面積の大きさだけで決まるものではないと思っています。
個室はコンパクトに。共有する場所は気持ちよく。
そうすることで、小さくても、豊かな家が生まれると考えています。
家づくりを考えるとき、そんな視点も参考にしてもらえたら嬉しいです。







