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自然農法講座(第17回)だいずの種蒔きと・夏野菜の生育観察編【浜松市工務店】

2023.07.15

朝から豪雨の日でした。講座が始まる頃には晴れてきましたが、だいずの種蒔きはとてもできない状態。畑の状態を見に行きつつ、参加者さんの畑や川田先生の畑のお話をききました。

雨上がりの畑観察

ずぼっと足がはまりそうぬかるみを避けて、トマトやキュウリ、カボチャ、オクラの育ち具合を確認しました。トマトは背丈が小さくても花が付いて青い実を付け始めていて順調です。キュウリが色が薄くあまり元気がない様子。ようやく実ったキュウリはお尻が大きくてぶかっこう。それは水分不足ではないかと川田先生。この梅雨でそれは解消されそうですが、勝負は梅雨明けから。

カボチャは残念ながら、大丈夫とは言えない状態。1~2個は残せても他は全滅に等しい。昨年もカボチャで失敗しています。同じ苗を持ち帰った参加者さんの畑ではよく育っていることから、この畑にカボチャが合わないということで確信が持ててきました。

いりまさ農園の中でも、南と北ではけっこう土壌状態が異なることも分かってきました。大豆などの豆系に適した畑だということも、インゲンや絹さやが良く育つことから解ってきました。

梅雨で畑の所々に水がたまると、それは土壌によくない状態です。保水性があり、水はけがよいのがよい畑。川田先生が数カ所にスコップで穴を掘り、水が抜けるようにしてくれました。つい、畑の上の雑草や敷草に目が生きがちですが、肝心なのは土の下(中)の環境を整えること。野菜の成長に深く関わります。

トマトの行く先

成長してきたトマトをどう伸ばすかという問題。実が付く最初の位置からすぐ下の枝を残して誘引します。(トマトは同じ方向に身を付ける習性があると知っていましたか?収穫しやすい向きに揃えることができるそうです)。トマトの葉に触れると、強いトマトの香りが付きました。

畑の種蒔きは鳥との共存

川田先生の畑では、だいずの種蒔きをする際、わざわざ深~く種を植えるそうです(わざと発芽しにくくします)。そうすると、「まばら」に発芽するので鳥の気をそらせるらしいです(笑)最初は、たくさん蒔いて鳥にあげてもいいと考えたそうですが、それだと鳥には「ごちそういっぱい(^^)」に見えて畑が全滅してしまったとか(笑) 

どうしたらなるべく被害に遭わずに済むのかと考えた結果、この「まばら」にたどり着いたのだそう。テグスでがっちりと防御したこともあったそうですが、鳥はチャレンジして学ぶ習性があるため、目を細かくいしたことで鳥が引っかかってしまったそうです。ふと、鳥を敵対視している自分に気づき、自然農法で生態系を大切にしているのに、何をしているんだろうと思ったそうです。

自然の摂理の中で、鳥とだっていい具合のところで譲り合いながら畑づくりをしていけばいいというお話でした。自然農法の心持ちを聞けたように思いました。畑と自然環境の話ですが、家づくりと自然環境に重なるところがあるなと思って聞いていました。

次回の自然農法講座は、9/2(土)10:00~。8月はお休みです。

広報 鈴木

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