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冬の室内湿度の許容範囲。

2024.03.15

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ぼくが記したブログがのぞけます。)

本日は、湿気と湿度の話。

みなさんの家の湿度は、どのくらいでしょうか。

ぼくの家は、こんな感じです。

寝室近くの、フリースペース部分の温湿度計です。

35~48%で上下しています。

13%の開きは、夜、部屋干しをするからです。

この数値だけ見ると、一般的にみて、乾燥しすぎてない?

(なんとなく、60%程度がいい感じの湿度か?!)

住んでるぼくたちは、乾燥してるなんて感じたことないな。。。

なんでだろう?と思っていた矢先!

このセミナーのお誘い♡

野池先生の単純明快な語り口が、心地よいセミナーでした!ありがとうございました!

今回のセミナーで、住環境の湿度の目安が知れたので、皆様にシェアします。

まず、湿度は、快適性にどこまで関係あるのか。

快適性は、温度と放射温度(床・壁・天井から発せられる温度)が、8割で、湿度と気流は、2割程度。

https://www.youtube.com/watch?v=-t-SzXU4ERA

*詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

ということは、乾燥していても、快適性に影響は少ないのです。

だから、ぼくたちは、乾燥が気にならなかったんだぁ。

次に、湿気による建物の影響について。

湿気は、結露を生じさせ、場合によっては、健康に影響を及ぼしたり、建物を不朽させてしまいます。

室温と外気温の差で、結露が生じます。

昔、住んでいたアパートは、シングルガラスでした。冬場エアコンをつけて室温をあげると、空気中に含まれる湿気の量が、多くなります。

シングルガラス面は、ほとんど外気と同じ温度なので、露天に達し、毎日ひどい結露が発生していました。

カビがいやだ!と、毎日結露水を拭いてたなぁ。(奥さんが、、、)

拭くことは、正解!!!

結露の水をほっておくと、カビの温床に。住環境は、悪化していきます。

住んでると、人自体から湿気を発しますし、料理をすると湿気がでます。つまり生活をすると一定の湿気がでます。

(冬の場合、その湿気量で、エアコンをつけ温度を20°程度まであげると、平均湿度は、だいたい35%程度とのこと。)

窓での結露は、現在の高性能のサッシの場合、20°の室温の場合~60%程度までは、窓の結露は、ほとんど生じないという計算結果がでています。

ということは、~60%までが、加湿の目安です。

それ以上は、結露が生じ、逆にカビが生じやすい環境を自ら作ってしまいます。

結露は窓だけでなく、壁の中や、屋根でも発生します。

昭和40年代(~1975年)まで主流だった土塗り壁の家は、湿気が、壁の中に入っても、土の調湿作用と、空気の気流(その年代の家は、いい意味でスカスカ)で、壁体内の結露は、生じずらい環境ですが、、、

それ以後の住宅(1975年ごろから)は、気密性が向上し、建材も進化していき土塗り壁の家が少なくなりました。

気密性が向上しますが、結露の理解が及んでいいなかったため、壁体内結露の問題が90年代になって、浮上したのです。

そんな家で、加湿をした暮らしをすると、壁の中にまで結露が生じている可能性があります。

では、シングルガラスの窓に結露を発生させないためには、どのくらいの湿度が適切なのか。

勝手に、計算してみました。

室温20° 湿度60% 外気温0.9° 外気湿度70% 

外気温0.9°の場合のシングルガラスの室内側の表面温度は、、、

わかりません。

そんなときは、ChatGPTにきいてみよう

外気温が0.9℃の場合、シングルガラスの室内側の表面温度を計算するためには、室内側の表面熱伝達抵抗と室内側の対流熱伝達率を考慮する必要があります。ただし、これらの値は具体的な状況によって異なります。一般的な場合の値を使用して近似的に計算します。

一般的に、室内側の表面熱伝達抵抗は0.13 (m²・K)/Wと仮定し、室内側の対流熱伝達率は10 W/(m²・K)とします。

外気温度をT_oとし、室内側の表面温度をT_iとすると、以下の式で計算できます。

��=��+1ℎ�⋅�Ti​=To​+hi​⋅A1​

ここで、Aはガラスの表面積です。

一般的なガラスの厚さを考慮し、ガラスの表面積Aを0.8 m²と仮定します。

��=0.9+110×0.8Ti​=0.9+10×0.81​

��≈0.9+1.25Ti​≈0.9+1.25

��≈2.15Ti​≈2.15

したがって、外気温0.9℃のとき、シングルガラスの室内側の表面温度は約2.15℃となります。

とのこと。(文字化けしてますが、文字化けしてなくてもよくわかりません…)

この表を利用して、飽和水蒸気量を調べます。

2.15°の飽和水蒸気量→5.632g/M3

20°で60%の水蒸気量は→10.368g/M3

結露決定。

60%の湿度の場合、何度であれば、結露が発生しないのか。→9.9°!!寒い!!!

では、逆に室温を20°にしたときに結露しないギリギリの湿度は、32.5%!

快適性は、温度と放射温度(床・壁・天井から発せられる温度)が、8割で、湿度と気流は、2割程度。

なので、シングルガラスの家は、20°にして湿度を30%にしたほうが、快適性は確保できます。

が!普通の生活をし、エアコンで20°にするように温度調節をすると、35%程度にいっちゃいます。加湿をしなくても、窓に結露が生じます。

まとめ

快適性に、湿度の影響は少ない。

新築の家では、室温20°で~60%まで許容範囲

シングルガラスの家では、室温20°で~30%まで許容範囲

そうか。うちは、窓の結露リスクはない。

建物にとっても、人間にとっても、快適な環境をつくれています。

また、ワンルーム形式の住宅は、湿気が上がりすぎることがない(拡散する)ので、結露リスクも少なくなるなと実感。居室が多いと、一部の部屋だけ結露リスクが高まる恐れもあります。

そんな視点で、住環境をみるのも一つの切り口です。

結露のリスクを、極力なくし、健康的な室内環境をつくっていきましょう。

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