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通り抜け土間のある家/浜松市中央区有玉台O様・お客様の声 

2020.07.23

①家造り計画の始まり

家づくりを考え始めたのは、私たちが埼玉県に住んでいた8年くらい前。長男が2歳くらいになり、当時住んでいたアパートが手狭になった頃でした。まずはハウスメーカーの総合展示場に行ってみましたが、合板フローリングとサイディングの外壁だらけで好みに合わず、たどり着いたのが近所の地元工務店でした。そのモデルハウスは、ガルバリウムの外壁に、内部は木をふんだんに使った温かい作りで大きな土間があり、居心地の良い空間でした。欧風でもなく純和風でもない、流行に流されない感じが気に入り、その後の家づくりを考えて行く上でこの感じがベースになったような気がします(入政さんの家に通じるものですね)。
私たちがその当時住んでいたところは、埼玉の市街地で土地は高額。その上、その工務店は独自の空調システムを採用していたために家の値段もそれなりで、とても手が届きそうな感じではありませんでした。注文住宅は無理かなぁ、と一時家造りを保留にしていました。それから数年後、私たちは主人の転勤で浜松へと引っ越すことになりました。

浜松では社宅住まい。家づくりは、既に長男が小学校に通っていたために同じ学区内での土地探しからとなり、次男が小学校に入学するまでに家を建てることが現実的な目標になりました(実際には引っ越ししてしばらくは慣れない土地だったことや、子育てに追われて本腰を入れて家のことを考えられませんでした。実際に本格的に動き出したのは、入学が差し迫ってきた2年くらい前、2014年頃からでした)。

②家造り申込に至るまでの間

浜松へ引っ越してきたことで、注文住宅は夢ではないかも(?)と思うようになりました。なぜなら、浜松の土地は埼玉よりも手頃な価格だったからです。そこで、すぐに建てるというわけではなかったのですが、なんとなく工務店探しを始めました(夫婦で工務店派)。そのような中で、私たちの考えに合いそうな某工務店を知り、○○バザールというイベントへ足を運びました。その当時の某工務店では、浜松は建築エリア外でしたが、近い将来、浜松もエリアになるということを聞き、家づくりを本格的に考える時には候補のひとつにしようと思いました。そして同じ頃、入政さんの看板を発見し良さそうだなと思い、リストに入れていました。

またそれから数年後、そろそろ真剣に家づくりをとなった時、まず候補に挙がっていた某工務店のモデルハウスを訪ねました。やはり土間と木の家を売りにしているだけにとても気に入りました。お値段も若い世代に手が届く設定ということでいい感じだなと思いました。土地が決まりそうという段階になったところで、某工務店に無料でのプラン(図面)をお願いしました。私たちの希望は、「木の家」「土間」「予算内」の3つでした。


けれど、出してもらったプランは、残念なことによく広告に載っているような図面をそのまま置いたような印象。それは例えば、日当たりが良くない西側にバルコニーがあったり、一番良い南側にキッチンがあったりといったもったいない間取り。無料プランだしこんなものなのかな、という感想でした。「予算内」で「木の家」、というところはクリアしていたので、引き続き某工務店の見学会へは通うことにしました。
ところがそのうちに、あることに気付いてしまったのです。いわゆる、窓枠など所々に「なんちゃって木材(プリントもの)」がよく使われていたのです。モデルハウスはたしかに本物の木の家だったのに、なぜ実際に見学会へ行くとそうではないのか? このことを担当さんに聞くと、施主さんの予算によってそうなってしまうのとのこと。某工務店の標準は木目調プリント材。オプションでそれを木材に変更できるとのこと。実際そうしたとしても手の届く価格ではあったのですが、いつでも当たり前に木材を使う工務店ではないということを知り、そのことがマイナス要素となりました。
またこれ以降では、私たちの担当の方が代わってしまうことや、拠点が浜松ではないことで地元の工務店とは言えないことや、創業してからの歴史も浅いことなど、他にもいくつかの不安要素が出てきました。

時を同じくして(本格的に家づくりを始動した頃)、入政さんの看板を思い出し、ホームページだけはチェックしていました。そんな時、友人が入政さんに家をお願いすると聞きました。友人から「入政さんはとても親切な工務店さんだよ」とお奨めされた事もあり、私たちも一度話を聞いてみようと住まい教室を予約しました。その時の入政さんの印象は、きちんと施工してくれる信頼できる工務店と感じた反面、少し敷居が高いというか、平均的な坪単価を聞いて我が家の予算では無理かなぁという印象でした(その時は具体的な話まで至りませんでした)。

③私たちの希望と予算 [S haus]

土地が決まり、工務店をそろそろ決める段階となった頃。私たちは某工務店の図面にあまりワクワク感が無かった事や、いくつかのマイナス要素に不安を感じていました。そこで私は、ダメモトで入政さんにもプランをお願いしてみようと主人に相談しました。主人は某工務店で固まりかけていましたが、話を聞くことには賛成してくれました。
ダメモトのお願いだったために、私たちの要望は4つのみ。①30坪くらい②土間 ③できればトイレは一階と二階 ④客間(四畳半くらいの和室)でした。
入政さんは、一番の難関である予算額をようやく口にできた私たちに、エスハウス[S haus]というリーズナブルなものがあるから建ててみないかと提案してくれました。実はまだ一棟も建っていないので、会社としても建ててみたいというお話でした。そんな入政の新野さんの最初のプラン(図面)は、本当にシンプルな箱型でした。以前、私は漠然と倉庫のような家もいいなと思っていた事があったので、「箱」というコンセプトにとても魅かれました。ですがそれは倉庫のように広いものではなく、かなり小さな箱。四人家族で本当に住めるのか?という疑問はありました。当初の私たちの予算では、ほとんど収納が付けられませんでした。主人に見せると予想どおり、荷物が多くて片づけも苦手な自分たちにはとうてい無理、予算的に厳しいという答えでした。私の直感的には、入政さんの方がおもしろい家になりそうな予感がありましたが、確かに主人の言うことも正しいと思ったので、最終判断は主人に任せようと決めました。

④家造り申込へ

(私たちが迷っていることを知らない?)新野さんはこの間、何度か図面を修正して新しい提案をしてくれていました。そしてそれが徐々にうちの土地にしっくりくる図面になっていきました。そして良いタイミングで、「いりまさカフェ」でのピザ作りなど、主人や子供たちが好きそうなイベントがあり、主人もいつしか入政派(新野さん派?)になっていました。新野さんの熱意というのか、家づくり、設計が好きなんだな、というのが伝わってきたのもあると思います。

⑤こんな家です

我が家の土間は土地に沿って変形していて、奥へ長く通り土間になっています。南の菜園、庭へ抜けることができます。主人は、アウトドア用品を洗う→乾かす→収納という一連の作業がここでできることが何よりも幸せなのだとか(以前は風呂場で洗ってビチョビチョしながら慌ててベラダまで運んで干していましたので)。また、延床面積30坪の中で和室をとることは容易なことではなかったのですが、遠方の両親や友人にはホテルでなく我が家へ泊ってほしかったので、四畳半のきっちりした和室を造ってもらいました。畳は少しでもあるとホッとしますし、空いている部屋がひとつあるのは心の余裕につながります。ゲストを招待するのが楽しみです。リビングに付いたL字型のデッキは、入政さんの建物には良くあって、できたら我が家にもほしいなぁと思っていたもの。リビングからデッキ、デッキから庭へと空間が広がってとても気持ちよさそうです。

そして工事終盤に登場した屋根上の物見台。当初の計画では無かったもので、実は布団干しにと提案してもらったものです。バルコニーは予算的にあきらめていたということもありますが、もともと主人は周りの家を見ても「なかなか良いと思うバルコニーがない!と言っていました。だから、新野さんの図面に無いなら無いでまぁいいか、という感じだったのです。この物見台は外観的に面白く、結果的に普通のバルコニーよりも良いものが出来たと気に入っています。実はバルコニーより低予算です。木製だから雰囲気も良いです。ちょっと昭和な感じもします。まずはここでビールでしょうね(笑)

⑥土地探しのこと

長男の小学校学区内で高台であること、そしてもちろん予算ありき。最初の不動産屋ではなかなか思うような土地が出ないのか、数を紹介してもらうことができませんでした。別の小さな不動産屋では、「二週間に一回も来られても土地は出ないよ」と言われたこともありました。土地探しは大変だなぁと思いました。今の土地は、「売り出す前の土地があるけれど、見てみませんか?」と、最初の不動産屋に言われたところ。この土地の前に候補にあがっていた土地がもうひとつありましたが、そこは送電線の近くで少し高めの価格。今の土地が売りに出されるまでに日にちが無かったため、良いのか悪いのか結論を早急に出さなければなりませんでした。
ここに決めた主人の理由は、会社帰りにルート変更してここを見にきた時に、車中から土地を眺めながらこの土地に家が建ち、ここへ帰る自分の姿がイメージできたということ。しっくりこない土地はこないものなのだとか。北道路で少し土地が高くなっているので、北東から家を眺めるのが主人のお気に入りになりました。

⑦一生に一度であろう家づくり、選択を間違えなくて良かった!

今まさに家が完成しようとしていますが、本当に自分たちらしい良い家になったなぁと心から嬉しいです。もし、他の工務店で建てていたら・・・と想像するのも怖いのですが、絶対にこのような間取り、この質感にはなっていなかったと思います。

一生に一度であろう家づくり、選択を間違えなくて良かった!自分たちのこだわりもありましたが、入政さんのスタイルも好きなので、照明等はすべてお任せしました。入政さんの家らしさもあって、そこもとても気に入っています。外壁や内装の色は自分たちで自由に考えることができて、ても楽しかったです。新野さんは私たちの希望に寄り添って考えてくれたので、いろいろ言いやすかったです。まさに注文住宅の良さですね。

建築中にも、私たちの疑問・要望に臨機応変に対応してくれ、窓口が変わらずひとつ(設計の新野さん)なのは、施主側からすると とても安心できました。私は子どもたちと週に3回くらい現場へ通うことを楽しみました。だから大工さんとも顔なじみ。少しずつ家が出来上がって行く様子を目の当たりにすることは、子どもたちにも良い経験になったと思います。愛着を持ち、ずっと家を大切にしてくれることと思います。


土地探しからの家づくりはたしかに大変でしたが、ネット等でいろいろな家を毎日見ながら、ああしようこうしたらどうかと考えることも楽しかったです。限りある予算の中だからこそ、思いを巡らし頭を悩ませ考えることができたのだと思います。予算が少ないのにこだわりだけはある、という私たちの要望に応えてくださって、入政さんには本当に感謝しています。今は家の完成が待ち遠しい反面、家づくりの工程も楽しかったので少し寂しい気もします。新野さんを始め、大工さんたち、入政の皆さん、業者のみなさんが作ってくれた家を末永く大切に住んでいきたいと思います。

関連:通り抜け土間のある家/浜松市東区有玉台

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