2025年1月から始まった、西気賀で進行中の大規模リノベーション。
既存の建具を活かしたいけれど、床の高さが場所によってバラバラ……。
そんなピンチも、現場と大工さんの工夫でなんとか解決していきます。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ブログがのぞけます。)
築100年の建物と、床の水平問題
この建物は築およそ100年。床の水平がうまく取れていませんでした。
床を張り増すだけであれば簡単ですが、下地からやり直すとなると水平を無視できません。
さらに今回は「素敵な建具(襖)をそのまま使いたい」というご要望。

(この雰囲気は、残したい!この部屋は、天井と内壁は、そのまま利用します。)
敷居を残す前提で工事を始めたところ、場所によって敷居の高さがまちまちであることが判明しました。
鴨居に合わせて床をつくれば見た目はきれいでも、床自体が平行ではなくなってしまいます。
さぁ、困った……。
敷居を新設し、床をフラットに
そこで私たちからは「敷居を新しく敷き替える」ご提案をしました。
その結果、既存の鴨居は使えず、新規に取り付ける必要がありましたが、床の高さを一律に揃えることができ、暮らしやすさは格段に向上しました。
この判断にはお施主さまのご理解が欠かせず、その都度の打ち合わせを重ねながら進めていきました。

完成へ
足場も外れ、シックな外観が姿を現しました。
今回のリノベーションでは、
- 基礎の補強(コンクリート工事)
- 下屋のやり替え
- 屋根の葺き替え
- 外壁交換
- 断熱補強
- 外構工事
結果として工期は9か月におよびましたが、想い入れのある家をさらに長持ちさせることに成功しました。
工事を進める中で常に意識したのは、「どこまでやるのか」。
リスクやデメリットも包み隠さずお伝えし、そのたびにNさんと一緒に悩み、考えました。

工事もあと少し!現場監督の髙田も最後の追い込み。がんばろう。







