朝晩は、過ごしやすい気候になってきましたね。
設備に頼らない暮らしがしたいなぁって思いながら、昼間は暑さに負けて毎日エアコンを使っています。
それでもやはり、目指したいのは「設備がなくても、気持ちのいい家」。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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設備だけでは長持ちしない
エアコンや換気設備は、私たちの暮らしを快適にしてくれます。
ただし、どんな設備にも寿命があり、やがて壊れ、交換や修理が必要になります。
もし家の快適さを「設備ありき」で設計してしまうと、設備が故障した瞬間に大きな設備投資が必要になるし、設備がなければ家自体を使いたくなくなってしまうリスクも考えられます。
これでは、長く使える家とは言えません。

家そのものを快適にする工夫
だからこそ、まずは建物自体に快適さを持たせる工夫が大事です。
- 断熱 … 窓を閉めればすぐに室温を整えられる
- 通風 … 窓を開ければ自然に風が抜ける
- 日射の調整 … 冬は光を取り込み、夏は遮る
このベースがあってこそ、設備は役に立つのです。
設備はシンプルでいい
必要な設備は、なるべくシンプルなものにしたい。
例えば、エアコンは壁掛けタイプがおススメ。壊れてもすぐに交換できるからです。
複雑な全館空調や換気システムは、導入時には便利で快適ですが、故障すると修理が大がかりになり、
下手したら「そのまま放置。」
ということも考えられます。

窓から自然を感じる贅沢
設備で得る快適さも大切ですが、それ以上に価値があるのは「自然を感じること」だと思います。
窓を開けて風を通し、自然の光を浴びる。
そこから得られる心地よさは、空調の快適さを超えた価値があります。
さらに、窓を開けることで生活臭をリセットすることも容易になります。
体臭や食事のにおい、日々の暮らしの匂いは、換気設備に頼るよりも窓を開けた方がずっと早く外に逃がせるのです。

最近の住宅産業を見て思うこと
全館空調や床暖房など、住宅設備が注目される場面が増えています。
もちろん便利で、快適さを高める力はあります。
ぼくも、実際体感したこともあります。めちゃくちゃ気持ちがいい。
けど、、、、それだけが一人歩きしている現状を見ると、違和感を覚えます。
本来の家の快適性は、設備だけでは測れないはずです。
設備がなくても、気持ちのいい家
「設備がなくても、気持ちのいい家」を目指す。
これが、快適さと長寿命を両立させる家づくりの鍵だと思います。







