マキの木に守られた土地に、家が建ちます。
理想的な環境の中で、基礎工事がスタートしました。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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マキの木に囲まれた、市街化調整区域の「線引き前宅地」
こんな場所で家が建つなんて!
そう思わずにはいられない、豊かな自然に囲まれた敷地です。
敷地のまわりをぐるりと囲むのは、防風林として植えられたマキの木。

周辺は茶畑や作業場が多く、風の影響を受けやすい土地のため、
家を守る目的でマキを植えたのだと思われます。
マキの木のほかにも、長い年月をかけて育ってきた多くの樹木があり、
空き家の時期が長かったため、自然優利な、決して心地よいとは言い難い環境が広がっていました。

今回の計画では、この環境を最大限に生かし心地よい住環境を作り出すべく、好きな樹木はできるだけ残すようにしました。
市街化調整区域に建つということ
実は、家を建てられる場所というのは、浜松市の場合、都市計画法によって制限されています。
一般的に、家は市街化区域では建てやすい一方で、市街化調整区域では建てにくいとされています。
この“線引き”が浜松市で行われたのは、昭和47年(1972年)1月11日。
(旧浜松市・浜北市・舞阪町・雄踏町の場合)
その後、地域によっては昭和51年や昭和61年にも線引きが行われています。
今回の敷地は、市街化調整区域にあたります。
ただし、この線引きが行われる以前から宅地として利用が認められていた、
いわゆる「線引き前宅地」に該当します。
そのため、自然豊かな環境であっても、法的に家を建てることができるのです。
周囲は一面の農地で、お隣もありません。
まさに、自然と暮らしが一体になる理想の住環境です。
浜松市の特徴
浜松市は、都市計画法に基づいて線引きを行っている**「線引き都市」**です。
ただし、旧町村エリア(引佐・天竜・春野など)には、
一部「非線引き都市計画区域」も存在しています。
そのため、同じ浜松市内でも、線引きがある地域とない地域が混在しています。
地域によって建築の可否や手続きが異なるため、土地探しの際にはこの点を確認することが大切です。
ご家族のつながりが見つけた、特別な土地
この土地は、Nさんご家族のつながりの中から見つかったもの。
偶然ではなく、ご縁によって巡り会えた特別な場所です。
こんな環境、そうそう見つかりません。
最高の住環境の中で、Nさんらしい家づくりが始まります。
盛り土をして、排水を流す
この敷地は、線引き前から住宅として利用されていたため、
敷地の高さが道路より低い場所にありました。
下水も通っていない地域のため、生活排水は合併浄化槽を通して側溝へ放流します。
そのためには、自然に流せるように地盤を上げる必要があります。
(盛り土をせずにポンプで排水を持ち上げる方法もありますが、
ポンプがいつ故障するかわかりません。もし壊れた場合、排水ができなくなってしまいます。)
また、地盤を上げることで、大雨による浸水リスクの軽減にもつながります。

そこで今回は、約50センチの盛り土を行い、建築を進めることにしました。

しっかりとした基礎
基礎には、べた基礎を採用しています。
家づくりの土台となる部分であり、建物の堅牢さを左右する重要な工程です。

現在は、鉄筋がしっかり入っているかどうか、配筋チェックの最中。
このチェックが、安心して暮らせる家づくりの鍵になります。
マキの木に包まれた静かな環境で、いよいよ家づくりが本格的に始まりました。
上棟が楽しみです♡







