ホームページの施工例に掲載している木の雰囲気を気に入っていただき、お問い合わせをいただきました。大阪から浜松のご実家への移住をきっかけに、築40年の住まいをリフォームした60代ご夫婦の事例です。LDKの拡張や寝室の増築、趣味のバイクガレージづくりなどを行い、思い出の建具やピアノを残しながら、これからの暮らしに合う住まいへと整えました。
夫婦の時間をゆったり過ごすリビングへ
縁側付きの6畳和室(西の角)だった部分をLDKに取り込み、南西の角にゆったりとしたリビング空間を確保しました。また、以前のリビングの一部は玄関近くで使いやすい納戸とし、LDK全体の広さをバランスよく考えました。
(リフォーム前写真)

(リフォーム後写真)

リビング南側(隣地側)にはアパートが近接しており、日中の日当たりが十分に望めないこともあるため、ご主人の希望で薪ストーブを導入しました。冬には薪ストーブの火を囲みながら、ゆったりとした時間を楽しめる空間になります。

南西角の窓際には、おじいさんの思い出のピアノを配置。
ピアノは奥行きがあるため、部屋の角に置くことで圧迫感を抑えて設置することができます。掃き出し窓の先には木のデッキがあり、そこから増築した寝室へとつながっています。

玄関横の和室を趣味のガレージに
玄関横の和室は、ご夫婦の趣味であるバイクガレージへとリフォームしました。
玄関ホールからも直接出入りできるため、日常的に使いやすい配置になっています。和室だった頃の押入れやタンス置き場は、これから工具置き場として活用される予定です。


離れのように使える増築寝室
西側には、ロフト付きの寝室を増築しました。もともと小屋があった場所を利用しています。
ポイントは、母屋と増築部分をゆるやかにつなぐ木のデッキです。母屋の水まわり付近から室内でつながるほか、外のデッキからも回遊できる動線になっています。


寝室は室内の床とデッキの高さをそろえることで、視線が外へと広がり、空間全体がより広々とした印象になりました。天井が高く開放的な寝室は、まるでペンションに泊まりに来たかのような雰囲気です。
本物の木のデッキがある暮らし

室内とデッキの床段差がないため、気軽に外へ出ることができます。物干しスペースとしても使いやすく、日常の中で活躍する場所です。
デッキがあることで、「庭に出てみよう」という気持ちが自然と生まれるというもの。室内だけでなく、外の景色や庭の緑がくれるものも含めて暮らしができ上がります。庭に緑を植えることをおすすめします。
「残せるもの」「残したいもの」は残すリフォーム
年代物のピアノは、ご家族が「残したかったもの」。また、建具職人だったおじいさんがつくった昭和の建具は、「残せるもの」と知ったことで、「残したいもの」へと変わりました。
真新しい空間の中に思い出のあるものが見えると、どこかほっとするような、ふとやさしい気持ちになることがあります。これは年代ならではのものがあるかもしれませんが。

実家を便利にリフォームしたいけれど、思い出はできれば残したいという方が増えています。
リフォームは新築のようにすべてを変えるのではなく、残せるものを活かしながら、これからの暮らしに合わせて整えていくことができます。
今回のリフォームは、築年数のある建物をすべて新築のように仕立て直すものではなく、
今の暮らしを楽しむために必要な部分を整えるリフォームです。
予算と相談しながら、
「今リフォームが必要なところ」と「まだ手を入れなくてもよいところ」を分けて計画しました。
かけるところにはしっかりと手をかけることで、満足度の高いリフォームになったのではないかと思います。







