秋山先生がなくなって、はじめての秋山設計道場。
「秋山設計道場は続けなさい」という、秋山先生という遺言のもと、開催。
新たな道場のはじまりは、香川の菅組さん。
実は、菅組さん。入政建築と強い結びつきがある工務店さんなんです。
今回は哲さんと髙林くんも一緒に参加。
モデルハウスから話題の施設まで、多彩な建物を見学させていただきました。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
(*タグで絞り込み→「4代目」を選択すれば、ブログがのぞけます。)
モデルハウス視察
最初に案内していただいたのは、最新のモデルハウス。
伊礼智さんのi-works5という規格住宅。
規格じゃないだろう・・・という素晴らしい建物でした。
*i-worksには、入政建築は参画していません。

1階は木の天井が張られ、落ち着いた空間。
水回りを2階に集約することで、1階にゆとりが生まれている点も印象的でした。
2階は、寝室含めた3室が設けられたシンプルな構成です。

居室を複数設けても、エアコン1台でまかなえる発想には驚かされました。

外部の小屋も、広い敷地を秩序立てる存在になっていました。
外部の植栽も、設えが完璧なまでに整えられています。

父母ヶ浜「讃岐緑想」
続いて訪れたのは、最近インスタでバズった父母ヶ浜に建つ「讃岐緑想」。
建築家・堀部安嗣さんと菅組さんの協働作品です。

協同設計者の菅組の願化(がんけ)さんに説明していただきました。
大きな下屋は「中間領域」をつくり出す明るい空間。

その下には、キッチン・ダイニング・フリースペースが収められています。
中心の2間角リビングはあえて薄暗く、静けさと落ち着きを感じさせる空間構成。
明るい下屋を眺めながら過ごすことで、陰翳の妙が味わえました。
まさに建築に哲学が込められていると実感しました。ずっといられる心地よい場所でした。
ここは、なんと一棟貸しの宿泊施設。どなたでも泊まれます!
父母ヶ浜に行く際は、是非ご利用ください。

「トランキーロ」(タコス屋さん)と「野の香」(うどん屋さん)
讃岐緑想の横には、同じく菅組さん設計施工の「トランキーロ」さん(タコス屋さん)があります。
10m×10mの大きな箱に方行屋根を架け、その上を草屋根で覆ったシンボリックな建物です。

実はこの設計を手掛けたづ菅組の小野さんは、入政建築が施工を担当した「さぬきうどん 野の香」さんの設計者でもあります。

(*一番左が、ご縁をいただいた菅社長。一番右が、設計者の小野さんです)
「野の香」さんの建物は、香川のベーハ小屋をモチーフに設計され、今や浜松を代表するうどん屋さんになっています。
こうしたご縁に改めて感謝の気持ちが湧きました。
今回の秋山設計道場を通じて、改めて、菅組さんの設計・施工に込められた工夫や建物への想いを、肌で感じることができました。
建築を通じた出会いやご縁にも恵まれ、学びの多い一日となりました。
明日は、いよいよ設計課題。
秋山先生が不在の講評は、どうなるでしょう!?
次回に続く。