データ:敷地面積:76.53坪 延床面積:26.34坪
洗面、浴室を2階へ配置。1階にL字型デッキ付きの広々LDKを叶えた「aisuの家」。プライベート性と開放性、その両立を大切にしたお住まいです。
自然素材を使った心地よい空間に、自然の力を利用する空気集熱式パッシブソーラーシステムと太陽光発電を搭載。四季を感じながら快適に過ごすことができます。

家族や親せき、友人も集まる広々LDK
1階は、玄関土間と大きなワンルーム感覚のLDKにトイレを備えた、のびやかで開放感のある空間構成です。玄関を上がると、大きな窓と自然素材空間が広がります。お友だちや親せきが集まるおうち計画です。


大開口木製サッシと木製デッキ
外観からも特徴的なゆるやかなL字を描くリビングは、空間のゾーンごとの使い分けがしやすいかたちです。
大開口木製サッシとデッキは、内と外をつなげる仕掛け。ぐるっと回遊できる心地よい動線は、お子さまもきっと大好きになるはずです。


大きな掃き出し窓やデッキは、少し贅沢に感じられたり、予算の都合で後回しにされがちな部分です。
しかし、外と内をゆるやかにつなぎ、日々の暮らしに広がりや心地よさをもたらしてくれる要素でもあります。入政建築では、こうした「暮らしの豊かさにつながる装置」を大切に考えています。
型もサイズも自由に作れる造作キッチン
壁付けI型キッチンはスペースが節約できる形。横移動で並んで作業でき、日々の家事から来客時まで幅広く使いやすいキッチンです。グレーの大きなタイルは奥様のお気に入り。

階段を曲がりこんだ位置には、キッチン家電を並べたり家事スペースとして使える場所を設けました。リビングからはちょうど死角になります。開放的な暮らしの中でも静かに集中できるところ、程よく視線を外せるスペースづくりが大切です。

【お隣の裏とうちの裏。空間を共有したら、ちょっと良い場所になった】
キッチン勝手口を出たところにある小さな変形スペースも丁寧に計画しました。
建物の配置段階から、どこに建ててどこを空けるかを考えることで、暮らしに生きる外部空間をつくることができます(お隣も塀を建てない計画でした)。
庭は単なる付属ではなく、光や風、視線の抜けを調整して室内の居心地を支える大切な要素です。建物と庭を切り離さず、敷地全体を捉えることでより素敵な住まいづくりができます。

広い土間玄関
「aisuの家」の特徴でもある広い土間玄関。玄関を入った時に視線が抜ける低めの大きなFIX窓がおしゃれです。内からは植栽が絵のように見え、燐家からは室内が見えにくいつくりです。窓前の小さな造作ベンチは、靴を履くときにちょうどいい高さと奥行き。土間はフレキシブルに使える余裕の広さです。

2階の水回り計画
2階にもトイレがあります。洗面台、脱衣室、浴室と水回りを一列にまとめてホテルライクに使えるようになっています。寝室・クローゼットに近いため身支度がスムーズです。
洗面台は脱衣室の外に独立させ使いやすくしました。鏡上(天井近く)のハイサイドライトは、プライバシーを保ちつつ北の自然光を効果的に取り入れてくれます。奥さまが選んだシンプルなタイルが引き締め役となり、おしゃれな造作洗面台ができました。

2階はプライベート空間なので、建具は使用するときに閉め、使わないときは開けておくようにすると、広く開放的に使えます。毎日使うところを使いやすく、ストレスを感じないことが大切です。

自然素材の空間で眠るここちよさ
東南に配置した寝室は、片流れ屋根の勾配を生かした高さのある天井。この木目の天井がのびやかな開放感をもたらします。
自然素材に包まれながら、朝はやさしい光で目覚め、夜は深く呼吸して一日を終えられます。心と体をそっとゆるめ眠りにつける寝室です。


2階ホールは将来の子どもスペースに

2階とロフトをつなぐホールは、将来の家族構成の変化を見据え、子ども室としても使える余白のある場所に。窓辺に造作ベンチを備え、今はくつろぎの居場所として日常に溶け込ませました。
また、窓から屋根上へとつながる動線を設けることで、将来的にデッキテラスをつくる楽しみも残しています。
暮らしに寄り添いながら、時間とともに住まいが育っていくこと。そんな考え方を、さりげなくかたちにしたスペースです。
一方、階段上のロフトは可能性を残したスペース。暮らしの中でどんなふうに使われていくのか楽しみです。

■木製デッキや大きな木製大開口窓は「aisuの家」標準装備です
入政建築では、緑に囲まれた環境の中で、のびやかに、そして豊かに暮らすことを、特別な人だけのものにしたくないと考えています。誰にとっても無理のないかたちで実現できるよう、私たちが暮らしに大切だと考える要素は、できる限り標準として備えることを基本としています。
自然と共に生きる住まいには、室内と屋外をゆるやかにつなぐ「中間領域」や、その関係を支える工夫が欠かせません。そうした考え方こそが、入政建築の家づくりの根幹であり、住まいを通して大切にしている価値観です。








