1月おわりから、Oさんのマンションリフォーム工事に入らせていただいています。
現在は、大工さんが、床や壁の下地を丁寧に調整している段階です。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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マンションは、仕切り壁が構造体でない場合が多く、内部を比較的自由に変えられるのが魅力です。
(ただし、水廻りは排水の制限があり、動かせる範囲はどうしても限られます。)
現在の現場は、床の下地をつくっている最中です。
今回の工事では、LDKと和室の間の壁を取り払い、ひとつの大きなワンルームにします。

*解体前。この壁を壊し、ワンルームにする計画。

*解体したあと。
確認してみると、LDKと和室のコンクリートスラブには、最大で約20mmほどの高低差がありました。
20mmというと、わずかな差に感じるかもしれませんが、現場においては、決して小さくない差です。
以前は、この床の上に、直貼りで遮音フローリングが施工されていました。
スラブに直貼りする床であれば、多少の高低差があっても貼れてしまいます。
ただし、その場合、高低差がなくなるわけではありません。
今回は、床仕上げに無垢板(アカマツ)を使います。無垢材は、足ざわりも表情も、とても気持ちのいい素材ですが、下地の精度が、そのまま仕上がりに表れます。
床の高さの精度は、マンションごとにまちまちです。
そのため入政建築では、直貼りの床仕上げは基本的にご提案していません。
床を一段上げ、高低差(不陸)を直しながら床下地を組んでいく施工方法をご提案しています。
遮音のために、遮音用の束の上にパーチクルボードを敷き、ベースパネルを施工し、その上に無垢板(アカマツ)を張っていきます。
現在は、「束」の施工が終わったところです。この工程、見た目以上に時間がかかります。

「床を張る準備」にも、しっかり時間をかけています。でも、この下地づくりこそが、あとから直せない、いちばん大切な部分です。
マンションには、床衝撃音(L値)に関する管理規約があることも多く、遮音性能は、床の構成全体で確保する必要があります。
遮音性能を確保できる直貼り用床材もありますが、床材自体が柔らかく、踏むと、ふにゃっと沈むような感触になることが多い。
音は抑えられても、床としての気持ちよさは、どうしても犠牲になります。
ぼくたちは、遮音性能・踏み心地・耐久性、そのバランスを考え、下地から床をつくる方法を標準としています。
見えないところほど、手は抜かない。

ひとつずつ積み重ねながら、気持ちよく暮らせる空間をつくっています。






