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玄関のドアにはどんなものを選ぶ?

2021.12.16

家づくりの中でわりと後回しになるのですが、玄関は家の印象を左右する決めのポイント。性能、デザイン様々なものがありますが、我が家のスタイル(事情)に合った玄関ドアにしましょう。

「ドア」という呼び名では、前に押すかこちら側に引いて開ける「ドア」しかイメージしない方が大半だと思いますが、まず、「ドア」には『開き戸』と『引き戸』の2種類があると理解してくださいね。

どちらも木製の「ドア」

最近の入政建築では、外観デザインから若い方が『開き戸』、比較的年配の方が使い勝手の良い『引き戸』を選ぶといった傾向があります。入政建築が新築に使うのは、経年変化し使い込むほどに豊かな表情となる木製のドア。「上質なものを長く愛用してほしい」という考えからの選択です。『開き戸』はスウェーデンドア、『引き戸』はユダ木工という会社のものです。また、地元の建具屋さんが作る引き戸も選択できます。どれにも塗装を施しています(紫外線等で退色するため、環境によりますが数年に1度は再塗装をおすすめしています)。

入政建築モデルハウスSukura-3

参考:洗練された北欧デザインと、温かな木の質感が、やさしい家の”顔”を演出スウェーデンドア

開き戸と引き戸の違いをざっくり

昔からのイメージで『開き戸』は洋風、『引き戸』は和風と思っていませんか?今も大きくは変わりませんが、洋風や和モダンの「引き戸」も出てきていますね。

『開き戸』は『引き戸』よりも断熱性に優れているので、最近の一般的な高気密高断熱の新築住宅では『開き戸』が多くなっています。気密性や防犯性を考えると玄関には『開き戸(ドア)』が適していると言えます。

一方で『引き戸』は、横にスライドさせて開閉するため場所を取らないのが特長です。開け放しておいても戸がじゃまになることはありません(室内のドア事情と同じです)。外から開ける場合、日本の玄関ドアは、自分の側へ(外側へ)開くために後退するスペースが必要です。つまり玄関ポーチに十分な奥行きがないとポーチ段差からよろけてしまう恐れがあります。玄関前がすぐ道路であったり塀になっていて十分なスペースが取れない場合、開き戸(ドア)では出入りがしにくく都合が悪くなります。

ちなみに海外では、内側へ押して開ける玄関ドアが主流らしいのですが、それは内側から(家の人が)侵入者を防ぎやすいという理由があるそうです。

玄関に限りませんが、毎日の暮らしの中では少しでも使い勝手が良くなると、暮らしの満足度が上がります。玄関リフォームで、開き戸から引き戸にリフォームする方たちが多いのには実用的で使いやすくなるからということがあります。

また、季節風が強い地域では、開閉時の風圧を考慮して引き戸の方にするという選び方もあります。

風除室をつくります

最後に入政建築の玄関周りの間取り特徴として、風除室の役割を果たす空間を備えていることがあげられます。特に廊下が無いワンルーム形式のお住まいでは、これがないと暑さ寒さによる住み心地が段違い。具体的にいうと、リビングと玄関ホール間に建具を入れています。多くはポリカーボネートが入った軽い造作引き戸です。例えば、次の写真では引き戸の向こうが玄関ホールになっています。

勾配天井の吹抜けLDK

こちらも引き戸の向こうは玄関ホールです。開けると玄関ホールとリビングがつながります。

開けると次のような感じになります。玄関ドアに「造作引き戸」を選んでいる小さな玄関ホールです。寒さ対策のために、この手前にある一枚の引き戸が重要な役割を果たします。玄関を網戸にして手前の引き戸を引き込んでおくと、リビングに心地よい風が通る季節があります。

玄関ドアの性能は日々進化中。今や玄関ドアのリフォームは、1日で完了させることができる時代。入居から25年、30経てば、家族構成や生活スタイルも変化してきます。毎日使うところが気持ちよく使える、見た所だけに関わらず快適度がアップするリフォームこそ価値ありだと思うのです。

参考:住み方の変化に合わせた間取り変更/浜松市中区富塚町

広報 すずき

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