WORKS 施工実績

田舎で大きな中古住宅を購入+リフォーム/浜松市天竜区山東

築年数を重ねた40坪の住宅を購入したK様。広い家のリフォーム箇所は、暮らしの主となるLDKと洗面脱衣室に絞ることにしました。1階には3室の和室もありますが、今回は畳替えのみで2階の工事も行っていません。敢えて、田舎で物件を探したという30代ご夫婦のリフォームです。(外壁塗装についてはお身内で施工されています)

リフォーム内容>リビングダイニングと洗面脱衣室の床・壁・天井交換(断熱工事)、和室の畳交換、キッチン位置を移動して造作、キッチン収納棚造作、トイレ・洗面台の交換  ※窓は既存利用

リフォーム前

<リビングダイニングのリフォーム工事図>

①必要のない開口部を壁にする

リフォーム前

新しい壁(旧キッチン横)と造作家具は、隙間がないようにピッタリと付けました。木製建具→壁としたことで、冬の土間からの寒さ・冷えを和らげる効果が見込めます。

リフォーム後

②LDKを極力一体空間にして使いやすく

奥に見えるDK(ダイニング・キッチン)と手前リビングが完全に分離している状態でした。一つの空間として使えるように既存部分を拡張します。

こちらは断熱改修のため壁が取り払われている状態です。開ける部分の天井付近に新しい梁を入れ強化ているのが見えます。横の壁には筋交いが入っているのを確認できます

工事中

リビングダイニングの出入りがしやすくなり、使い勝手が良くなるでしょう。以前より高さがあり、空間としての一体感も出ました。

リフォーム後

リビングのリフォーム

天井・壁・床の断熱改修では、ここまで解体(柱や壁部分に基礎が配置されている布基礎が見えます)。

工事中
リフォーム後
リフォーム前

天井・壁・床が断熱仕様になりました。コンセントを配し、天井もシンプルに(窓は既存利用)

リフォーム後

③東向き壁付けキッチンを造作

北向き→東向きにキッチン位置を移動させ、造作キッチンを新設します。

リフォーム前

レトロなキッチンや天井付けの棚、換気扇等には、この時代の懐かしさを感じます。このような雰囲気にそれなりの価値を見出す方もいますが、キッチンはさっぱり新しくリフォーム。

リフォーム後 造作キッチン

丈夫な引き出しが一つだけついたシンプルな「いりまさ定番キッチン(2600mm)」。ステンレス天板に大きなタイルが特徴。水栓やコンロはメーカーを自由に選ぶことができます。食洗器を入れることも可能です。キッチンの高さや形も自由です。

朝陽が入る気持ちの良い東向きキッチン。既存窓の開閉もらくに手が届きそうです。風通し良く、清潔にキッチンを保ちやすくなります。キッチン位置移動で、リビングからキッチンが丸見えになることも回避。

リフォーム後 造作キッチン

キッチンシンク下にゴミ箱をセットできる

入政建築のキッチンは、いくつもの箱が組み合わさってできているような形。だからシンク下をオープンにすることも容易です。まさにシンク下にゴミ箱を並べたい方に最適!反対にシンク下を収納として使いたい方には、メーカーキッチンの方をおすすめします(収納が工夫されていますよ)。丈夫な棚板は可動式になっていますが、奥行きが深くなっています。引き出しやボックス等を利用してうまく使ってください方式です。

造作キッチンは価格帯の幅こそ大きくなりますが、このように極シンプルに造ることで、メーカーキッチンに比べてリーズナブルに本物の木の風合いを楽しむことができます。大工が造るキッチンは、家具づくりを得意とする入政建築ならではのものです。

造作キッチンのいろいろ→ 関連:施工実績 造作家具キッチン

大工の作業場から生まれる造作キッチン

④造作収納棚

旧キッチン位置に収納棚を造作しました。これは食器収納を兼ねる家電置きです。

リフォーム後、造作棚

造作棚のいろいろ→ 関連:施工実績 建物と一体の造作棚

出窓もきれいにリニューアル。既存出窓には奥行きがあり、かなり実用的に使えそうです。出窓分のスペースは得をした気分になりますね、、、

リフォーム後、出窓

お客様の声(アンケートから掲載)

Q、入居しての感想をお聞かせください

A、1階北側の部屋で寝るつもりでエアコンを付けましたが、かなり寒くて2階で寝ることにしました。リビングは断熱がしっかりしていて暖かく過ごしやすいのですが、寝室(の断熱)もかなり重要だと感じました!家と敷地は広いですが、リビングにいる時間が長くコンパクトに暮らせているため省エネの面でも良かったです。リビングからの景色(山)が最高です。自然が近くにあるのはとても良いです。

Q、今後、家づくりをされる方へメッセージをお願いします

A、古い家は、現代の家と違い暮らしにくい部分もありますが、自然素材で造られていることや不便さ込みで楽しめる方には中古住宅リノベがおすすめです。今後も住みながら直していくところが多いと思いますが、ローンの借り入れを抑えられたので夫婦ともにバリバリ働く生活ではなく、暮らしに時間を掛けることができるのではと思っています。便利な現代的な暮らしを望む方にはおすすめしませんが、不便を楽しんで暮らせる人にはおすすめです(笑)

リフォーム完成

関連ブログ:リフォーム完成しました。リフォーム金額の目安を公開!

田舎に住むのは、暮らし方の選択

あまりの広さからリフォーム箇所を絞ったK様邸。新しい住まい手さんより家の方が先輩です。不便さを承知で、敢えて楽しむことを意識すれば、不便さは楽しみに変えていけます。パワーのあるご夫婦だと思いました。

少しの不便さを受け入れる、楽しむことで手に入れられるもの。それはお金には代えられないちょっと不便な時間。そこには、ありのままを受け入れ、ゆっくりと流れる時間の中にある少し手間をかけた暮らしがあります。最近は不便益という言葉もあります。少々手間のかかる家事をこなす親の姿を見て、その横でお子さんは成長します。遊びとして家事を覚えることも多いでしょう。お子さんを伴うことで家事効率は悪くなるかもしれませんが、心に残る体験となり、豊かな時間に変わります。

一方で、機能性を兼ね備えたキッチンや、時間や天候を気にせずに洗濯できるサンルーム等、家事らく・時短に向う人たちが大勢います(こちらはお金で手に入ります)。浮いた時間は、お子さんと触れ合う時間や自分の趣味の時間に充てることができるため、ストレスが軽減され心も満たされます。

どちらも、「自分のライフスタイルに合った住まい」というところは同じです。家づくりは幸せになる暮らしづくり、ということを改めて感じます。

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