家づくりで意外と悩むのが、「窓まわり」をどうするか。
ブラインド、ロールスクリーン、カーテン、障子……
どれも一長一短があり、空間の雰囲気や暮らし方によって、おすすめは変わってきます。
今回は、入政建築の家づくりでもよく使う4つの窓まわりについて、それぞれの特徴をご紹介します。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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■ ブラインド|光をコントロールしやすい
「埃がたまりやすそう…」という声も聞きますが、毎日上げ下げする場所であれば、それほど気になりません。
スラット(羽根)の角度を調整することで、外の視線を遮りながらも、光を好みの加減で取り入れられます。
直射日光は避けたいけれど、部屋は明るくしたい——そんな場所にぴったり。
- 金属製:スラットが細かく、小窓でも、おススメ。
- 木製:スラットが太く、大きな窓におススメ。和室とも相性◎。
※閉めっぱなしになる場所は、埃がたまりやすいので注意です。

金属製は、小窓にも多様できる。


木製ブラインド

和室とも相性抜群です。
■ ロールスクリーン|すっきり&やわらかな空間に
上にくるくると巻き取るタイプのロールスクリーン。
布でできているため、閉めたときにやさしい雰囲気になります。
開けるか閉めるか、どちらかの使い方にはなりますが、
窓まわりをすっきり見せたいときや、シンプルな空間にしたいときにはおすすめです。
■ カーテン|視線を遮りながらも、やわらかな採光
レースカーテンと厚手のカーテンを組み合わせれば、視線をほどよく遮りながら、やさしい光を取り入れることができます。
特徴的なのは、窓を開けたままでもカーテンを閉めておけるという点。
風を通したいけれど外からの視線が気になるときに、とても便利です。
インテリアとしても、空間の印象を大きく左右するアイテム。
入政建築では、柄物のカーテンは基本的におすすめしていません。
理由は、空間の印象が固定されてしまい、家具や照明とのバランスが取りづらくなるから。
無地や淡い色合いのカーテンを選ぶと、長く飽きずに使える空間になります。

■ 障子|やわらかな光が、いいね。
障子を通した光は、なんともいえない柔らかさがあります。
強い日差しを和らげるだけでなく、冬場は断熱効果も。
夜、室内の明かりが障子ごしに外へもれると、
家全体が「ぼんぼり」のようにぽっと灯る感じになるのも、障子ならではの魅力です。

※障子は、あとから取り入れるのが難しいアイテム。
設計初期段階で希望を伝えていただくのがおすすめです。こちらからご提案することもあります。
■ どれを選ぶ?暮らしに合わせて考える
・毎日、光の調整や、目隠しをしたい → ブラインド
・空間をすっきり見せたい → ロールスクリーン
・窓をあけながら、目隠しをしたい、やわらかい雰囲気を出したい → カーテン
・優しい雰囲気の室内にしたい、日差しを和らげたい → 障子
みなさんの好みは、どれですか?
好きな暮らしに合わせて、選定していきましょう。