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床リフォームの選択。2つの方法とその理由

2025.06.04

家の床がミシミシ鳴るようになり、ついにリフォームを決意しました。
「床を直す」とひと口に言っても、方法はひとつではありません。
費用、工期、断熱性……調べてみると、思った以上に奥が深い。
今回は、木造住宅の床リフォームの2つの方法と、仕上げにこだわるポイントをご紹介します。


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こんにちは、4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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床が沈む・鳴る…それは床からのサインかも?

床が沈んだり、ギシギシ音が鳴ったりしていませんか?
それは、「床の下地」や「構造」に何らかの不具合が出ているサインかもしれません。
床のリフォームには、主に2つの方法があります。
それぞれに向き・不向きがあるので、目的や予算に応じた選択が大切になります。

方法①:既存の床の上から張る「重ね張り」工法

今ある床の上に新しい床材を張る、もっとも手軽なリフォーム方法です。
工期が短く、コストも抑えられるのが大きな魅力。床の張替えと言えば、ほとんどがこの重ね張りであることが多いでしょう。
メリット▼
• 解体が少ない分、費用が抑えられる
• 工期が短く、住みながら施工も可能
• ホコリや騒音が少ない
注意点▼
• 下地が劣化していても見逃してしまう可能性がある
• 床が高くなることで、ドアの開閉に干渉する場合がある
断熱性を高めたい場合は、床下に潜って吹き付け断熱を施工することも可能です。発泡タイプの断熱材は、床下にも適した素材です。

施工例:理想の中古住宅購入+400万リフォーム

方法②:下地からすべてやり替える「本格的な床リフォーム」

床が沈む・鳴るといった症状が出ている場合、床下地(下地合板・根太・大引き)に問題があるケースが多くあります。
この場合は、構造ごと見直す本格的なリフォームが必要です。
よくある原因▼
• 下地合板の腐食
• 根太や大引きのゆるみ・劣化
工法の選択肢▼
• 軽度なら根太までの交換
• 重度の場合は大引きからすべてやり替え
メリット▼
• 構造的な不安を根本から解消
• 上から断熱材をしっかり充填でき、気密性・断熱性が大幅に向上
• 長く安心して暮らせる、快適な住まいにリニューアル

施工例:築40年、暮らし一新リフォーム

【+α】土間コンクリートで、もっと安心できる床下に

床下が土である場合、下地からやり替えるリフォームを行うのなら、床下に「土間コンクリート」を施工するのもおすすめです。
期待できる効果▼
• 防湿性アップ:地面からの湿気を遮断し、カビや腐食を防ぐ
• シロアリ対策:侵入リスクを抑え、構造材を守る
• 床下環境の安定:温度・湿度が安定し、家全体の耐久性が向上
もちろん費用はかかりますが、予算が叶うならベストな選択肢です。
見えない部分にこそ価値のある投資として、ぜひご検討ください。

【本物の木の良さ】無垢材だからこそ感じられる温もり

ぼくたちは、仕上げ材として「無垢材の床材」を多く採用しています。
無垢材は、一枚板の天然木。合板とは違い、本物の木の質感や温もりをダイレクトに感じられるのが魅力です。
無垢材のうれしい特長▼
• 冬でもヒヤッとしにくく、素足でも心地いい
• 夏はベタつかず、さらっとした触感
• 自然素材の調湿効果で、室内環境が安定
• 経年変化が楽しめ、暮らしに味わいが出る
木は季節によって伸び縮みしますが、それもまた生きている素材の証。
手入れをしながら長く使い続けることで、住まいへの愛着が深まります。

施工例:中古住宅を1000万円でリノベーション

床リフォームは、心地よさをつくる

床リフォームには、手軽な「重ね張り」と、本格的な「下地からのやり替え」という2つの方法があります。
今すぐに直したい・予算を抑えたいなら「重ね張り」。
これからも長く安心して暮らしていきたいなら、「下地からのやり替え」+「断熱」+「土間コンクリート」+「無垢材」まで含めた計画が理想的です。
リフォームは、ただ古くなったところを直すだけではなく、住み心地を考えることも必要です。
床の音や沈みに気づいたそのときが、快適な住まいへの第一歩かもしれません。

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