細江町で建築中の、天竜ヒノキと土間リビングの家。
サッシが入って、壁の断熱材が施工完了しました。
外観を見ると、青いシートでぐるっと囲まれています。
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4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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新築の家づくりを進めていると、青いシートにくるまれた姿になります。
この青いシートは、ブルーシート・・・ではなく、透湿防水シートといわれるもの。
完成した家では見えなくなる部分なので、あまり意識することはないかもしれません。
でも実は、この透湿防水シート。家を長く、安心して使うために欠かせない存在です。
外壁は、実は「二段構え」でできている
家の外壁は、雨をしっかり防いでいるように見えます。
ただ、実際の家づくりでは、「外壁から雨水が一切入らない」とは考えていません。
台風時や、目に見えない隙間から、わずかに水が入り込むことは前提としています。
そこで登場するのが、第一次防水と第二次防水という考え方です。
第一次防水|外壁材
ガルバリウムや塗り壁などの外壁材は、雨を直接受け止める第一次防水です。
普段の雨は、ほとんどここで防がれます。
ただし、外壁の継ぎ目や境部分から、強風などの一定の条件が重なると、わずかに雨水が外壁内部へ回ることがあります。
第二次防水|透湿防水シート
そこで、外壁の内側に施工されるのが、透湿防水シートです。
この透湿防水シートは、
- 万一、外壁の内側に雨水が入っても
- 構造体や断熱材まで水を届かせない
ための、保険のような役割を担っています。
「雨水が入らない家」ではなく、「入っても大丈夫な構成」でつくられています。

壁の中は、こうなっています
外から中へ向かって、壁の中は次のような構成です。
- 外壁材(第一次防水)
- 通気層(水と湿気の逃げ道)
- 透湿防水シート(第二次防水)
- 構造体・断熱材
もし外壁の内側に雨水が回っても、
通気層を伝って、透湿防水シートが最後に受け止める。
*この透湿防水シートの上に、通気胴縁を施工
この仕組みがあるからこそ、構造体が雨や風から守られます。
新築の家には、「ウェザーメイトプラス」を使っています
入政建築では、新築時の第二次防水として「ウェザーメイトプラス」という透湿防水シートを採用しています。
このシートは、
- 外からの雨水はしっかり防ぐ(防水)
- 壁の中にこもりがちな湿気は、外へ逃がす(透湿)
という、相反しがちな性能を両立した材料です。
防水だけであれば、
正直、ほかのシートでも成り立ちます。
ただ、二段構えの外壁を採用している家にとって、「透湿」の性能はとても重要です。
湿気を逃がす、という考え方
壁の中に湿気がたまると、冬の壁体内結露や、構造材の劣化につながります。
透湿防水シートは、湿気を外へ逃がすことで、壁の中を乾いた状態に保とうとする役割を担っています。
仮に、壁体内に雨水や湿気が入り、一部が構造体に触れたとしても、水分を滞留させず、
時間をかけて外部へ透湿・排出する性質があるため、致命的なダメージにつながりにくいとされています。
なぜ、ウェザーメイトプラスなのか
透湿防水シートは、ウェザーメイトプラス以外にも多くの種類があります。
日本でよく使われているものは、白い色の透湿防水シートが多く、
なかには自社ロゴを印刷したオリジナルの透湿防水シートを採用している会社もあります。
それでも、新築時にウェザーメイトプラスを選んでいる理由は、耐久性の高さにあります。
メーカーの説明によると、
ウェザーメイトプラスは特殊な不織布素材をベースにしており、
- 紫外線
- 熱
- 経年
による劣化が起きにくく、さらに防蟻薬剤が付着した場合でも、防水性能を失いにくいとされています。
また、施工時に生じる小さな釘穴などから入り得る水分についても、シート表面で受け止め、垂れ落ちることなく、時間の経過とともに外部へ透湿・排出する性質があるとされています。
住宅建設市場で流通している多くの透湿防水シートの中でも、耐久性に優れた材料だと考えています。

だから、もし雨水が入っても大丈夫
外壁から、もし雨水が浸入しても、その奥には透湿防水シート(ウェザーメイトプラス)があります。
すぐに構造体へ影響が出るようなつくりではありません。
完成すると見えなくなる部分ですが、この一枚があることで、家の耐久性と安心感は大きく変わります。

*リフォーム・リノベーションの場合は、外壁の種類や、断熱改修の有無によって、最適な防水・透湿の考え方は変わります。外壁をすべて変更しないケースも多くあります。
たとえば土壁の家であれば、壁自体が湿気や水分に対しておおらかな構造のため、通常の透湿防水シートで十分成立するケースも少なくありません。
なお、ウェザーメイトプラス以外の透湿防水シートが性能的に劣る、という意味ではありませんので、その点はご理解ください。
見えない部分こそ、きちんと
透湿防水シートは、暮らしの中で意識されることは、ほとんどありません。
でも、見えないところで、家を守り続けています。
入政建築では、デザインや間取りだけでなく、こうした壁の中の構成も大切にしながら、家づくりをしています。
完成すると見えなくなる部分ですが、新築だからこそ、長い時間、性能を保ち続けられる材料を選びたい。
そんな考えから、入政建築ではウェザーメイトプラスを採用しています。








