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aisuの家の標準が変わります。天竜ヒノキJAS材という選択

2026.01.28

先日、天竜の材木屋さん「フジイチ」さんへ、見学に行ってきました。

今回の目的は、天竜ヒノキのJAS材が本格的に供給されはじめそう、という話を聞いたからです。

フジイチさんも参画している天竜国産材事業協同組合を中心に、地域ぐるみで取り組んできたJAS材づくり。

天竜では、初めての本格的な取り組みです。

暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。

4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。

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待ちに待った「天竜材JAS化」

天竜材のJAS材。ぼくたちにとっては、本当に待ちに待った出来事。

「天竜にはJAS工場がない」

この言葉を、これまで何度聞いてきたかわかりません。

天竜材は、質の良さでは全国でもトップクラスです。それでも、構造材として数値で証明できないことが、長年の課題でした。

どれだけ良い木でも、「安全です」と胸を張って言い切れない。

それが、ずっと引っかかっていました。。。

スケルトンは、絶対に妥協しない

ぼくたちが家づくりで、もっとも大切にしているのが、スケルトン(構造)です。

家は、完成するときれいに見えます。でも、本当に大切なのは、スケルトン(構造)だと思っています。

構造材は、性能を担保したい。天竜材が良い材料であることは、十分に承知しています。

それでも、スケルトンの性能だけは、絶対に妥協できません。

木と木が交わる部分には、在来工法の仕口ではなく、金物工法(ピン工法)を使う。断面欠損を小さくし、接合部の強さを確実に担保する。

この考え方は、長年変わっていません。

なぜ、これまで集成材を標準にしてきたのか

これまで「aisuの家」では、構造材の標準として集成材を採用してきました。

集成材はJAS材であり、金物工法と非常に相性が良く、品質が安定しています。

「なぜ無垢の天竜材をもっと使わないのか」そう聞かれることもありました。

理由は、はっきりしています。

JAS認定がない状態では、強度の判断が、どうしても設計者の感覚に頼る部分が出てしまうからです。

ぼくたちは、新築住宅では一棟一棟、許容応力度計算による構造計算を行っています。

だからこそ、「計算通りの構造体を、現場で確実につくること」にこだわってきました。

天竜ヒノキJAS材という朗報

そんな中で届いたのが、天竜ヒノキJAS材の話でした。

本格出荷は4月以降とのことでしたが、今回、先行して工場を見学させていただきました。

今回JAS材として流通するのは、天竜ヒノキ。

人工乾燥によって、安定した品質に仕上げられています。

これが、乾燥機。

内部は、サウナの匂いです!

ヒノキは密度が高く、人工乾燥に向いた木。乾燥エネルギーも杉の約3分の2程度に抑えられ、環境面でも優れています。

さらに、JASの機械等級を取得できる工場は、静岡県内でも3〜4か所ほどしかないと聞いています。
設備や管理体制、検査体制など、簡単に取得できるものではありません。

そうした限られた工場でつくられているという点でも、今回の天竜ヒノキJAS材は、とても価値のある材料だと感じています。

品質・性能・環境。すべてにおいて、納得できる素材。

杉は、天然乾燥が向いている

一方で、杉は人工乾燥にあまり向きません。杉は水分量が非常に多く、急激に乾かすと、割れや反りが出やすくなります。だからこそ、風と時間に任せた天然乾燥のほうが、木への負担が少なく、安定した材料になります。

現在、天然乾燥の杉材についても、JAS化の試験が進められています。

まだ先の話ですが、性能と風合いを両立した杉材が生まれることを、個人的にもとても楽しみにしています!

ヒノキは人工乾燥、杉は天然乾燥。

木の性格に合わせて、無理をさせない。このフジイチさんのスタンスは、家づくりに向き合う姿勢として、とてもしっくりきました。

木の情熱がすごすぎる、フジイチの「大内さん」

JAS材 × 金物工法が生む、安心の構造

JAS材は、強度が数値で証明された木材です。

品質が安定し、構造計算ともしっかり連動できます。

JAS材を使うことで、金物工法が可能になります。

在来工法が職人の経験に頼る構造だとすれば、金物工法は、理屈で組み立てる構造。

断面欠損が少なく、105角の柱でも十分な強度を確保でき、構造もスッキリまとまります。

さらに、将来の補修やリフォームにも対応しやすい構造になります。

住む人にとってのメリット

こうした取り組みは、すべて住む人の安心につながっています。
地震に対して、最大限の性能を確保した構造は、大切な人を守るために欠かせません。
目に見えない部分への投資こそが、長く心地よく暮らせる家をつくり、暮らしの質を高めてくれるのだと考えています。

補助金の対象にもなります

天竜ヒノキのJAS材を使うことで、以下の補助金制度を活用できます。

・浜松市
天竜材の家 百年住居る事業費補助金

・静岡県
住んでよし しずおか木の家推進事業

良い材料を使いながら、コスト面の負担も抑えられる。これも大きな魅力です。

aisuの家の「標準」を変えます

今回の取り組みを受けて、「aisuの家」の標準仕様を変更します。

これまでの集成材 → 天竜ヒノキJAS材へ。

「JAS材天竜ヒノキ標準仕様」にしていきます。

地元の良材で、構造体を固められるということ。

これは、私たちにとって、本当に大きな意味を持ちます。

性能・安心・地域性。すべてを大切にした、入政建築の新しいスタンダードです。

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