家は、ただのシェルターじゃない。
自然を感じながら、安心して暮らせる場所がいい。
光や風をうまく取り入れながら、暑さや寒さとは上手に距離をとる。
性能も大事。でも、それだけじゃ足りないんです。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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現代の住宅は、断熱性能や耐震性能など、数値で語れる「スペック」が重視されがちです。
もちろん、それらは暮らしの安全と安心を支えるために欠かせない要素です。
でもそれだけで、本当に心地よい家になるでしょうか?
たとえば、性能は高いけれど閉じた空間。
窓を開けても、隣家の壁しか見えない。
個室が並ぶだけの間取りでは、空間に広がりも、自然とのつながりも感じられません。
風を感じる。
陽の光を浴びる。
雨の音を聴きながら過ごす。
そんな日常の体験が、実は暮らしに快適性をもたらします。
家の中にいながら、外の空気や季節の変化を感じられること。それが、日々の暮らしを豊かにしてくれるのです。
「自然と共に暮らす」というと、人間が自然に寄り添って生きることを想像しがちですが、実際には適度な距離が大切だと考えています。
近づきすぎるとストレスになるし、遠ざかりすぎると無機質になる。
たとえば、夏は強い日射を遮るサンシェードや外ブラインド。
冬は陽を取り込むための大きな開口部。
風を通し、光を入れ、でもプライバシーは守る。

そんなふうに、自然との距離を調整する工夫が、家の快適性を支えてくれるのです。
自然との距離は家だけで完結しないということ。
本当の意味で快適な暮らしをつくるには、敷地全体で自然との関係を設計する視点が欠かせません。
・建物の配置をどうするか
・どの方角に開くのか
・庭や外構をどう設けるか

限られた敷地だからこそ、ひとつひとつの選択が住環境を大きく左右します。
家の性能と共に、家と庭、アプローチや塀などを含めて、外とのつながりをどう整えるか。
それが、「自然との距離感」を決め、家の「デザイン」というものです。
自然との距離は、場所によって変わります。
北海道と沖縄では、断熱性能や、日射や風の取り入れ方がまったく違う。
その土地にあった、ちょうどいい距離がある。
自然との距離をどうとるか。
外とどうつながり、内でどう過ごすか。
そのデザインが暮らしの質を左右し、ときに人生の質まで変えてしまうこともあります。

その第一歩が、自然との距離を見つめなおすことなのだと思います。
自然との距離は、つかず離れず、ちょうどよく。
それを建物と敷地、両方から考えることで、暮らしはもっと豊かになります。

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夏を涼しく!暮らしの工夫「日射遮蔽」モデルハウス体感見学会
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関連ブログ→夏を涼しく暮らす、簡単!日射遮蔽のすすめ
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