新たな空間としてリニューアル中の、浜松茶の湯空間龍久庵。
その空間づくりの核心となる古民家改修は、見えない部分こそ時間をかけて、丁寧に進んでいます。
暮らしをつくろう。大切な人との時間を豊かに。
4代目の新野恵一(にいのけいいち)です。
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古民家改修は床下地づくりが大切な工程
工事はゆっくりではありますが、着実に進んでいます。
現在取り組んでいるのは、床下地づくり。
昔の家は、長年の木材の動きにより、どうしても水平が狂っています。

そのため今回の改修では、床の水平を丁寧に調整しながら下地を整える作業にしっかりと時間をかけています。
派手さのない工程ですが、建物の性能と快適性を左右する、極めて重要な工程です。
シロアリ被害への対応と断熱材の充填
床を解体した段階で、一部にシロアリ被害が見つかりました。
そのため、被害部分の補修と併せてシロアリ対策工事も実施します。
現在は、
- 大引きの敷設が完了
- 根太の施工を進行中
という段階です。
根太の間には、青い板状の断熱材「スタイロフォーム」を充填し、快適な室内環境づくりに寄与する断熱性能を確保していきます。

壁の補強と、既存天井の活かし方
構造的に必要な箇所では、壁の補強も適宜実施。

古民家が本来持つ魅力を残しながら、耐久性と安全性を高めています。
この部屋の天井は、既存部分を残すことで、空間の大きな魅力となるため、既存を活かす方針で進めています。
外部はブルーシートでも、内部では着実に進行中
床下地にしっかりと時間をかけているため、外部はまだブルーシートで養生中。

しかし内部の作業は順調で、年末までには床下地が完成する見込みです。
茶室と庭
茶室部分も少しずつ手を加えていく予定です。
現場に立つと、手入れされた庭の風景が心を落ち着かせてくれます。

慎重に、確実に工事を進めていきます。







